子どもが嘘をつくようになった時の対処法|たまには嘘をつかれておくことも子育ての極意

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質問

5歳半の娘がいます。口は達者です。長女で下に1歳半の子どもがいます。二人とも保育園に預かっていただいています。私は離婚したばかりで仕事も続けています。最近長女が嘘をつく様になりました。

「テーブルを拭いてね」と言うと「拭いたよ」と言いますが、テーブルの上にはパンくずがこぼれていて拭いた形跡はありません。拭いたの?と再度問うと「拭いた後に汚れたんじゃない?」とわかりきった嘘をつきます。ジーと私の顔を見て言う娘の嘘に心が寒くなります。大きな嘘をつく子どもになって行くのではないかと悩んでいます。

――目次――

1、子育ての悩みで嘘をつかれるという御相談はとても多いです
2、子どもがつく嘘の種類を分けてみると、大体次のようになりそうです
3、子どもは嘘という概念があるか……ありません

4、子どもはさまざまな体験をして育つ。もちろんマイナス体験も
5、嘘をつかせないような育て方
6、たまには嘘をつかれておくことも子育ての極意
7、あまりにも大きな嘘をつく場合

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回答

1、子育ての悩みで嘘をつかれるという御相談はとても多いです

子育ての悩みで嘘をつかれるという御相談はとても多いです。年齢が上がるほどに複雑な嘘になっていきますね。嘘は決して気持ちの良いものではありませんが、

押さえておきたいところは大人の嘘と子どもの嘘は質が違うということです。そして「5,6歳くらいまでにつく嘘には余り大きな問題はかくれていない」ということです。

子どもは想像力が豊かで、空想と現実の世界を行ったり来たりしている生き物です。

脳の機能も未発達ですから、想像したことが現実に起こったことであるかのような錯覚や、こうありたいという願望が、あたかもそうあったかのようなお話や嘘に発展してしまうこともあります。

例えばアンパンマンがこう言っていたとか、大事にしているぬいぐるみとお話をして子どもは嬉々と遊んでいますね。このような遊びができるのも嘘の空間と嘘の想像をもっているからこそ、行動の出来ない情感が育つとされています。

端的に言えばつまりは嘘の世界にひったって喜んで遊んでいるのが子どもの世界にはある、ということになります。

そんな姿を見てお母さんはほほえましいと思いますよね。子育ての悩みである嘘をつく子どもという概念も、このような子どもの気持ちがあることを前提に考えれば、案外と悩みとしては軽く考えてもいいと思います。

特に未就学児の嘘は後でも述べますが、大人のような相手をだますような嘘はあまりありません。

2、子どもがつく嘘の種類を分けてみると、大体次のようになりそうです

★、そうありたいという願望の結果の嘘(お母さんに可愛がられたいなど)
★、思い込みの嘘(自分の世界のみに生きている子どもにはありがちなこと)
★、誘導尋問または期待にこたえたいが為の嘘(良い子維持の場合など)
★、反抗心のなせる嘘(5歳以上に見られる、言い換えれば自我の確立)

★、答えるのが面倒なのでそのままうなづく嘘(大人の怒りの早口が理解できない)
★、十分に言いまわせるだけの語彙がない為の嘘(結果的に嘘をつくことになる場合)
★、本当に真剣な理由がある嘘(子供が傷ついている事が多い、ある意味大人の責任)

このように、子どもの側から見れば嘘の種類を分けることができます。

いずれも成長に伴って解消していける事柄ばかりです。

しかし、子育ての悩みの中で嘘と感じるシビアなこと、例えば誰かを傷つける結果になったり、周囲を巻き込んで大騒動になる嘘であったり、明らかに自分が悪いのに人の所為にするような嘘をつく場合、そのような「嘘」をつかれるのは許せない、というお母さんの気持ちを、嘘の種類を頭に置きながら、少しほぐしていきたいと思います。

3、子どもは嘘という概念があるか……ありません

子育ての悩みに多い子どもの嘘についてそれでは子どもには嘘という概念があるのかといえば、それはNOでしょう。

先ほども述べましたが、子どもは想像の世界を出たり入ったりしながら、自分中心の世界を築き上げて、まだまだその中で暮らしています。大人の感じる、大人が使っている「嘘」という概念は持ち合わせていないと思ったほうがいいでしょう。

大人と会話がかみ合ってくる頃になっても、全てが大人と同じ様に理解してきているのかといえば、そうではありません。

大人とかみ合う会話の「ああ~そうなんだ」「そうだね」と上手に相づちを打つ子どもがいますが、あくまでも大人の相づちを真似ているに過ぎず、本当の意味を理解して会話が成り立っているのかといえば、それは少し違います。

お母さんが嘘をつかれたかな?と思う時はこう考えてください。子どもは嘘という空想の賜物を使用しながら大人と会話ごっこをしている、のだと。

嘘も空想も現実もごちゃごちゃで、あえてその確かさを大人が線を引きたいのであれば、子どもは誘導尋問に引っかかるがごとく嘘を重ねてくることになります。

お母さんにとって良い印象の子どもでありたいという下地もあると思いますが、大人が嘘を改めさせて正しく導こうとする多くの言葉に戸惑い、どうでも良くなるかあるいは良くわからなくなるかで、適当に返事をして、結局のところ嘘をつく子どもが出来上がってしまう場合もあるのです。

嘘をつく子ども……というレッテルを親のほうが勝手につけてしまうことも少なくありません。単純な嘘は子どもの一つの成長過程である、そのくらいの度量で親は大きく構えることも必要です。

4、子どもはさまざまな体験をして育つ。もちろんマイナス体験も

子どもは様々な境界があいまいの中で暮らしています。良いことと悪いことの境界、可愛がることといじめることの境界、本当のことと嘘のことの境界、それらのすべてを実地体験しながら何を取得して何を排除して行くのか、日々選び取りながら成長しています。

体験の中で意識が芽生えます。褒めてもらえたこと、嬉しいと思ったこと、後ろ暗いと思ったこと、嘘をついた気まずさのこと、それらを逐一体験をしながら、体で覚えながら不確かな世界を確かな世界へと構築をしていきます。

義務教育が終わる中学校卒業の頃には善悪の判断、ことの良し悪しの判断、その境界を自分自身の中ではっきりと判断で切る基準を持つことが出来ます。

その間には色々な考えを持った両親、家庭に子どもたちは育てられていますので、一様な幅の善悪の意識が確定したりするわけではありませんが、世の中にはたくさんの生き方をした人がばら撒かれないことには社会は成り立ちませんので、大人になっても嘘をつくような人が残ってしまうことも間々あります。

5、嘘をつかせないような育て方

嘘をつくにはきっかけが必要ですね。小学生くらいになると周囲の環境を考えたり、友だちのために嘘をついたりということもありますが、5歳児前後の嘘は自分を守るためにつくことが多いようです。嘘でしかられることを回避する、ということも多い例です。

実際に子育ての悩みで子どもが嘘をつくと、暗い顔のお母さんはとてもまじめな、話し合えばとことん結論を出したがるお母さんに多いようです。

まじめと言えばまじめですが子育てはそんなに杓子定規にもまた性急にもできるものではありません。

嘘をついてその場しのぎでどんどん嘘が重なって行くのは、子どもの側から見てもかわいそうなことです。どの子どもだって親に大切に思われたい、良い子であると思われたいと切に願っているからです。

子どもは大人のようにすごく先の見通しは立てられません。

今目の前のビデオが観たければ観たいのですから強引に観たいを主張します。ビデオを見終わったらひらがなの練習をしようね、と言ってもビデオを見たい気持ちが勝つでしょう。

子どもに時間や順番の観念を用いながら導いて行くと、案外とすんなりと乗ってきます。ひらがなの練習をしなかったらビデオはもう金輪際見せないよ!明日も駄目!ついでにおやつも禁止!ビデオを見たらひらがな練習をするといったのに嘘だったのね。

嘘つきになっちゃったんだぁ、こんなふうに次々と子どもを追い詰めて行く方法は一番良くないことです。

「ビデオを観た後はどうするんだった?」と訊くだけで、返答は子どもの言葉でさせれば良いのです。黙っていたら、「どうするんだった?自分で考えてね」と、大人の言葉でどんどん責めるのではなく、子どものゆったりとしか考えられない時間も大事にしてあげましょう。

嘘をつく必要の無い「間」や段どりも親の側には必要アイテムです。

時には、嘘を疲れて悲しい、と子どもの前で涙ぐむことも必要です。あるいは純心だったと信じていた子どもに嘘をつかれたと、本当の涙が出てくることもあるかもしれません。子どもの前で悲しい涙を見せるのも、心の痛みを知らしめることでは良いと思います。

お母さんは多忙の毎日でしょうけれども、子育ての間は多少アバウトに日常を過ごしてもイライラしないような、お母さん自身の気持ちを押さえて行くことも忘れてはならないことだと思います。

ソファーが多少曲がっていようが、棚の上が乱雑になっていようが、台所の引き出しがガチャガチャしていて直したいけれども時間が無くてイライラするようなこと、今は子育て中なので仕方が無い、その分私は子どもと向き合って充実して過ごしている、と思うことも大事です。

親が忙しくイライラしているからここで本当のことを言うと、さらにお母さんはピリピリ怒る、だから嘘を言った、そんなことも子どもの世界ではあります。

6、たまには嘘をつかれておくことも子育ての極意

人間的に未発達、ということは動物にまだまだ近いというのが子どもです。嘘も防衛本能、自分の身を守るためにつく嘘が多いのではないでしょうか。

単純に見抜ける嘘であるなら、嘘はつかれておくのも一つの方法です。幼稚園から帰ってきた子どもの顔に傷があります。どうしたの?と訊くと○○ちゃんに引っかかれた、と言います。

相手がしたことをまず言います。きっとその前には自分が相手のクレヨンに手を出したとか、椅子の下で足同士で小競り合いがあったはずなのですが、自分不利のことは一番最後に告白するのも子どもの世界では多くあることです。

相手に怪我をさせたかどうかは明日幼稚園に行って先生に確かめる必要がありますが、今日のところは「フーん、そうなんだ。ケンカはしてもいいけど、手をだしたらいけないよ」、と手を出すことの禁止だけを注意して、引っかかれたのはどちらが悪かったかの詮索は無しにしてみます。

子どもがもし嘘をついていたら、きっと心の中で色々考えるでしょうね。嘘をついて得したのか、悲しくなったのか、子ども自身が考えることが大事で、そして大きな嘘への発展はまた別物と考えた方がいいでしょう。

嘘をついたことで安心してさらにお友だちの悪口を言う様になったら、そこで善悪きちんとしたら言いと思います。調子に乗ってさらにお友だちの悪口を言う様になっていたら、ここから先は問題ありです。

親として子どもの話を受身でゆったりと訊いてあげていたのかを考えながら、嘘をついてはいけない方向に子どもを導く必要があります。そうでない限りは嘘をつかれたままにして、子ども自身に嫌な気分の体験をさせるのも必要です。

お母さんは神様と一緒で何でも見えているからね、くらいの子育てを上手にして行くための脅し言葉は許されると思います。

7、あまりにも大きな嘘をつく場合

子どもは嘘をつきます。お母さん自身も子どもの頃を思い出してみれば一つや二つの嘘、あるいは大きなたった一つの嘘には思い当たることがあるでしょう。

だからと言って今のお母さんが極悪非道な人間になっているかというとそうではありませんね。

けれども中にはついた嘘がうまく行って、はじめは単純にお母さんに可愛がってもらうための嘘だったものが、自分を良く見せるために塗り固められて行く嘘に変化して行く場合があります。

自分がわがままを通すための手段の嘘であったり、物欲を押さえられずにつく嘘であったり、と変化していきます。身を守るためではなく故意的につく嘘は盗癖などにつながりやすいと言われています。

親のお財布からお金を抜くような盗癖の始まりの行為も大きなくくりで言えば、親から愛情が欲しい!満たされない淋しさを抱えている事への表れの場合がありますから、そのような場面に行き当たったら、どういうメッセージを親に出そうとしているのかを見極める必要がありそうです。

10歳で万引きをした子どもがいますが、親がいつも節約節約で一円でも安いものを買い、家計簿も子どもの前でつけてため息もしている、そんな親を助けたくて万引きをしたと答えた子どもがいました。

子どもの持っている子どもの時間をなるべく大切に扱ってあげられる周囲の大人であったらと思います。

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