意地悪をする子どもたちの気持ちが知りたいです|意地悪の心の中には、自分の痛み寂しさを理解して欲しいという想いがある

kodomo-itazura

質問

二人の子どもがいます。上が5歳女の子です。ちょっと許せないようなゆがんだ意地悪をします。下の子は1歳男の子です。児童館などに行くとおもちゃが貸せません。

素直に育ててきたつもりなのですが上も下もなんとなく意地悪ぽくなっているのが子育ての悩みになっています。上の子をかわいがらなければいけないと思うのですが、ゆがんだ意地悪に直面するとつい、ストレートに叱ってしまいます。どうして意地悪な気持ちになるのでしょうか?

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回答

夫は出世コースに乗ってお給料はたくさん入り、出社も退社も丁度良い時間で子育ても手伝ってくれる。家は持ち家でローンはなし。スーパーに行ってもお金に関係なく買い物し放題!

子どもは二人いるけれども美男美女で小さいときに海外転勤があったから英語の発音もきれいに出来る。

雨が降ったら幼稚園通いはタクシーに乗りなさい、と夫が言うので送迎で雨にぬれたこともない。私の人生満足満足。さてさて誰かに意地悪してみようかしら……、という人はまずいないでしょうね。

満たされていない人が意地悪をしたくなる。大人も子どもも一緒の心理です。

――目次――

1、意地悪の心の中には、自分の痛み寂しさを理解して欲しいという想いがある
2、1歳、2歳のちょっことした意地悪の悩み
3、5歳、6歳のゆがんだ意地悪

4、手の込んだ意地悪が発覚したとき、何を我慢していたのかを聞いてあげて欲しい
5、手の込んだ意地悪が発覚したとき、しっかり叱ることも大切
6、意地悪した!された!のビックリ解決方法
7、意地悪はした方もされた方も辛いと、大人がしっかり理解すること

1、意地悪の心の中には、自分の痛み寂しさを理解して欲しいという想いがある

しかし、通りすがりに自転車をパンクさせる釘をタイヤに差し込んだり、自動販売機の投入口にガムを入れたり、盲導犬にいたずらをしたりする人などは、自身の心の痛み、妬み、嫉妬、などが意地悪という行為に出るようです。

自分の痛み寂しさ理解されなさ、を誰かに分かってもらいたいときに意地悪行動に出る、と言い換えることも出来ます。

愛情を求める裏返し行為ということにもなります。また、自分の痛み、悩み、嫉妬などと同じものを他者に見出したとき、自分を許せない気持ちが反映してその人に意地悪を仕掛けてしまいます。

生まれつきの意地悪という人はあまりいないようですが、それでも無神経や怒りぽかったり、短気で自己中心的な性格が強い場合は、他人への行動が結果意地悪的行動になっている場合もないわけではありません。

大人の場合はこれらのことを書物で読んだり、質問箱に投稿して回答を得たり、自分分析をして自分がどんな痛みを持って生きているのかを知ることが出来ます。

誰かに意地悪行為をしたいときに踏みとどまったり、してしまったときは、ああ、あれが妬ましくて嫉妬心から意地悪をしてしまった。だから謝ろう……ということが出来ます。

子どもの意地悪心理は、謝ろうとか自己分析が出来ないだけのことで、大人と心の仕組みは同じです。子育ての悩みの中で意地悪を何とかしたいと思うのは、大人に向ける目と同じものが必要になると思います。

子どもが弟や妹に、またお友だちに仕掛けてくる意地悪もそんな心の痛み、寂しさ、愛情の欲しさの現れであることになります。

子育ての悩み、意地悪を抱えているお母さんは、そこのところを親として分析をしていくことが出来れば、意地悪に直面したときの対処が、単に叱責で終わらずに、豊かな子育てにつながっていくことと思います。

2、1歳、2歳のちょっことした意地悪の悩み

1歳、2歳の子どもが自分の考えで意地悪をすることはありませんので、これは人間が本来持っているわがまま、利己的、自己中心(というか赤ちゃんの域なので視野が狭く自分のことしか見えない)、独占欲などがそのまま現れていると考えた方が良いですね。成長すれば直っていくと考えて良いでしょう。

1歳、2歳の子どもがどこかに一人でポンとほうり出されて遊んでいることはありませんので、

その周囲についている大人の、常識的な判断が子どもの遊びのやり取りで意地悪かそうでないかの分かれ道になると思います。

遠慮ぽいお母さんの子どもは遊びの中でも譲ることが多く、座り込んだ足すら踏まれて通られることになります。

遠慮ぽいお母さんは相手の子どもに対してよほどのことがない限り注意をしません。子どもだから仕方がないという許容範囲が広いのかまたは心底気の小さい遠慮ぽいお母さんなのかということになります。

他方、子育ての悩みで意地悪があることは子ども本来の姿なので、多少のことはしょうがないという、そのままのお母さんもいます。しかし、子どもであってもだめなものはだめで、順番よ!あとでね!これがあるでしょ!などと1歳、2歳の子どもに向かってきちんと言うお母さんもいます。

良い意味では自分の子もよその子も一緒に大事な子と想っているお母さんで、自分らしい子育てのやり方で日常をまわしています。

子どももいろいろな性格ですから、気の強い子でおもちゃを後ろに隠して、片方の手で押してくる子もいます。意地悪をしているようには見えますが、自分の欲しいものですから守るのもまた当たり前の行為でも有ります。

それでもこのまま大きくなるとトラブルも多くなりますし、譲り合うことも覚えなければなりませんので、周囲の大人が順番ね、と教えます。

このように1歳、2歳の意地悪は周囲の大人がきちんと裁くことで大きな問題へとは発展しないことが多いです。

児童館や公園で遊ぶときに意地悪というトラブルが発生したら、それは周囲の大人の常識の如何であり、それに巻き込まれた意地悪のように見える子どもの行動は、むしろ非常識な大人の被害者と見るべきでしょう。

目に余れば、子どもに「順番よ」「待ってね」「貸してね」などと声掛をしたほうがよいと思います。

3、5歳、6歳のゆがんだ意地悪

ゆがんだ意地悪の裏には悲しさ、辛さがあります。

ご相談のお母さんは一人っ子ですか?生まれたポジションは姉でしかか?妹でしたか?兄弟関係のそれぞれの位置の辛さはあると思いますが、一番辛いのはやはり長子ではないでしょうか?

10歳も離れている兄弟でしたら10年もの間お母さんの愛を一心に浴びていたので、とても安心感があり、心が満たされている時期が長いので心は安定します。けれども10歳も離れている兄弟はまれで大体は2歳から5歳くらい離れた位置関係にいます。

2歳離れているとしたらお母さんのしんどい妊娠期間も含めると、十分にお世話されたのは一年半くらいの間と考えられます。弟か妹が生まれて、姉か兄にならされて、なんでも弟や妹が優先で……寂しさと羨ましさと嫉妬の固まり……そんな日常の中にいるはずです。

5歳離れているとしても、4歳頃におにいちゃんやお姉ちゃんになります。弱冠4才で我慢をすることが多くなるのですね。言葉も自由に駆使できるには程遠いです。

一人っ子や10歳までの間、自由に愛をもらってきた子どもとなんと大きな差でしょうか。5歳の兄、姉は健気に生きている、といっても過言ではありません。

5歳では、愛がなく辛い寂しいをお母さんにきちんと伝える言葉がまだ十分ではありません。満たされないものが蓄積をしていきます。1年も蓄積した頃に下の妹や弟が動き出します。ただでさえ満たされない思いが積み重なっている兄、姉の心はさらに乱れます。

なぜなら、自分の大事にしているものを触られ,嫌だといえば仲良くと言われ、力加減を誤って弟をどかして弟が倒れて泣けば、お母さんは「何するのよ!していいことと悪いことを考えなさい!」と弟だけを抱きに近寄ってくるからです。

複雑な意地悪をしなければ、どうにも気が治まらないところに兄、姉は追い込まれていきます。

追い込んでいくのはもちろんお母さんです。

他人の気を引こうとして、相手に何かインパクトを与える。ちょっとやそっとの意地悪ではインパクトは出ません。裏の裏をかいて、持てる自分有利な智恵を駆使して、手の込んだインパクトのある、ゆがんだように見える意地悪をすることになります。

性格が悪いのではなく、悪人の要素があるのでもなく、ただただひたすらお母さんの愛情を確認したいのです。年の差がある兄弟と親は見ますが、長子にしたら年の差などなく、妹・弟とは対等という認識です。

ゆがんだように見える意地悪が多くなったら、お母さんは兄、姉にも愛情はいっぱいあるよ!という行動を起こさなければいけません。

間違っても小さいときに抱っこしてあげたでしょう!というセリフはNGです。そんなことは現状に何のプラスにもなりませんし、抱っこされた当人は覚えているはずもありません。

長子の意地悪をなくし、お母さんとの愛を確かめ合って心を安定させるには、例えばこんな方法があります。お母さんの愛情に飢えていますから、お母さんとだけの密着が必要です。お母さんとだけの共通の秘密が必要です。つまりお母さんとの一体感が必要なのです。

お母さんとだけアイスをなめる、お母さんと自分のものだけを入れておける秘密の箱がある。弟妹には内緒だけれどちょっと抱っこしてあげる!弟妹にはないお母さんとの内緒ごとが必要なのです。

そんなこんなの設定場面は、お母さんの愛を独占できた気持ちになり長子の心を和やかに嬉しくさせます。お母さんと二人の秘密を多くして可愛がってあげれば、時間はかかるかも知れませんが、子供らしい素直さを取り戻しくれそうに思います。

4、手の込んだ意地悪が発覚したとき、何を我慢していたのかを聞いてあげて欲しい

見ていないところで弟のお尻をつねる。お母さんとの死角になったところで妹を押して泣かせる。泣いた後は知らん顔をしている。「どうして蹴るの」とお母さんは言います。

手の込んだ意地悪をする姉や兄は、「本当は弟(や妹)なんて、ぜんぜんかわいくない。にくたらしい。今すぐ捨ててきて欲しい!」、と言いたいところが本音ですが、あいにくそれはとんでもないセリフ(のよう)なので言えません。兄姉は黙るしかありません。たまっていくフラストレーション……。

弟妹にあまり意地悪をしない兄姉はお母さんとのスキンシップがしっかりと出来ています。そして言葉で愛の表現もたっぷりもらっています。そして何か良いことをしたときはたっぷりと褒めてもらっています。

子どもは憶測するのも想像するのも思いこむのも、みんな自分勝手な考えで進めますから、間違った憶測で兄姉の心が苦しい時もあるはずです。なおかつ、お母さんに気に入られ可愛がられるためには良い子でいなければならない、という刷り込みもお母さんからたっぷる受けているはずです。

意地悪をすれば良い子ではないことはもう分かる年齢です。フラストレーションばかりでなく気持ちのギャップにも兄姉は苦しみます。長子は本当に大変なのです。

スキンシップを、愛の言葉を、褒め言葉をたくさん与えてください。
そしてその上で、今、弟を誰も見ていないところで押し倒したのは、何を我慢できなくてそうしたの?と訊いてみてください。

5、手の込んだ意地悪が発覚したとき、しっかり叱ることも大切

手の込んだ意地悪が「構ってほしい」のサインだったにしても、叱ることは大切だと思います。

意地悪は自分が傷ついた事を解消できずに、弱者に向かっての攻撃であったにしても、ただ勝気や気の強さだけであったにしても、しっかり叱ることは大切だと思います。叱ることが愛情だからです。

子どもは長い思考や後戻りの思考などは出来ませんから、その場で叱ることが妥当でしょう。意地悪にどんな理由があろうとも、やっていい事と悪い事、危ないことの基準は社会にはありますから、社会で生活がしっかりできる人にするためにも、きちんと叱ることが必要です。

また子どもは動物的感が働きますので、自分を中心として誰か弱者で誰が強者かを感知するのが上手です。大体の意地悪は弱者に向かっていきますので、弱者を守るという教育もあわせて叱責は必要に思います。

6、意地悪した!された!のビックリ解決方法

兄弟ゲンカのあげくの意地悪行為の場合ですが、どうして欲しかったのかを訊いて、どちらかを叱って、長子であることの責任感を持たせて、でもでも、甘えさることも必要だし……あれこれ考えていると、ああ、ますます子育ての悩みは尽きないことになります。

でもお母さんがちょっと距離を置いてみるとこんな方法もあります。

♪あえて仲裁に入らないという方法♪
大人もそうですが、喧嘩をして負けたあとは悔しいです。悔しいからまた意地悪をしたくなります。

まずはこの悔しさを解消することができれば、次の意地悪をしたくなる気持ちは薄くなるでしょう。

「なぐさめてあげる」「抱きしめてあげる」。そうかそうか負けてしまったのか、悔しいねぇ。大丈夫、大丈夫と誰かに不満を受け止めてもらえれば気持ちが和らぎます。

負けた悔しい気持ちを聞いて欲しかった。これも大人の感情と一緒です。

♪奪い合っているおもちゃのせいにする方法♪
オモチャを叱りつけます(笑)。アンパンマンピアノさん、あなたがいるからけんかが始まってしまいました。お仕置きをします(笑)。戸棚に閉じ込めます。プンプン!

二人が仲良しになるまで出てこないでね。さあさあ、暫くアンパンマンピアノさんは出てこられませんよぉ~などとお母さんはその場から離れます。その場にいると続きのケンカが再開されてしまうからです。案外と違うおもちゃで遊び始めることが多いです。

♪意地悪が攻撃や暴力的!そんな子どもにあてはある方法♪
意地悪が暴力的な行動に出る場合は、言葉でうまく言い表せないからということが多いです。注意を受けたのに直せず意地悪暴力攻撃をする子どもは、例えば受けた注意が的を得ていなくて自分はそうしたつもりではないのに、見当違いの注意を受けた場合などに見られます。

伝えたいことやしてほしかったことを、こんな風にいえばいいんだよと言葉そのものを教えます。

もしも間違った注意をしてしまった場合は、大人でもちゃんと謝りましょう。

♪いいこと教えてあげる!あのつく名前の子でね……という方法♪
子どもは誰だって親から「頼りになる、優しい、聞き分けの良い、いい子である」と思ってもらいたいに決まっています。

意地悪に遭遇したら、意地悪そのものを注意しないで「あのね、ちょっとおいで!いいこと教えてあげる。あの字がつく子で次の字がきで最後にらのつく、あきらっていう子がね、とっても優しくって親切な子なんだって!はいおしまい」。意地悪を叱られるのかと寄って来た子どもに、

心和み作戦です。

7、意地悪はした方もされた方も辛いと、大人がしっかり理解すること

本音が言えれば意地悪などしなくて済むのに、意地悪されたらやり返してくれたらいいのに、親は悶々とします。

幼稚園や学校での意地悪問題に、口出しできずに見守る親もいます。あるいは子どもを既に制御できる自信をなくして、注意すら出来なくなっている親もいる筈です。

意地悪はした方もされた方も、年齢が上がっていくほどに心に傷を受けてしまうことも出てくるでしょう。意地悪の言動を取り巻く思いは意地悪をする子どもの心も、される子どもの心も、それぞれの親も辛いものがあります。

家庭内で見えている意地悪であれば、満たされぬものを少しでも補っていかれるような日々に。

そして外の見えないところでの意地悪に関しては、あまりの度が過ぎることであれば、中に入ってもらえる保育士さんや先生などと話し合いの機会を早めに持つことがよいと思えます。

意地悪はされる方もされた方も辛いという、周囲の大人がしっかりと理解することが大切です。

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