育児ノイローゼの気配があります。なんとか乗り切りたいです。どんな気持ちに切り替えたらいいですか?

ikujinoirouze

質問

三ヵ月の赤ちゃんを育てています。初めての育児ですが気持ちが落ち込みます。病院では育児ノイローゼの気配がありますね、と言われました。なんとか乗り切りたいです。どんな気持ちに切り替えたらいいですか?

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回答

――目次――

1、赤ちゃんが来た!アドバイスを貰ってもうまくいかない!
2、自分の努力や推察があまり役に立たない位置からはじまる子育て
3、ちゃんと心に刻んでおくこと「赤ちゃんは預かりもの」

4、子育ては協調していかれる力を育むこと
5、育児ノイローゼはだれでもが陥る!完璧な親はいないよ
6、育児ノイローゼとはいえ自分に残っている健全な心を信じる

7、育児ノイローゼに効く「同調」と「傾聴」
8、こうやって育児ノイローゼから脱出しました!

1、赤ちゃんが来た!アドバイスを貰ってもうまくいかない!

子ども時代を過ぎて、親の庇護の元を巣立ち社会人となり、好きな人を見つけ結婚をする。ここまでは与えられた環境とそれなりの自分の努力とで、自分の目標に近いところに到達することができます。

しかし、結婚をして妊娠をして子どもの親になったとたんに、自分の思うようにならなくなります。妊娠期間10ヶ月をすると、返品できない、わけのわからないものが「はい!命ですよ。きちんと育ててくださいね。あなたもそうしてもらってきたでしょ。

これからは貴方が努力する番ですよ。言っておきますが生もので命がありますから、死なせたら罰せられますし、虐待したら逮捕されますよ」そういって渡されるのが赤ちゃんです。

子育ては、見返りのない大きな愛情で向かっていかなければなりません。

努力すればするだけの価値があったこれまでの人生から一転して見本の無い戸惑いの中で、誰かからアドバイスを受けながら、赤ちゃんを背負ってとにかく前に進まなければなりません。
子育ては立ち止まることが許されないので時として苦行になります。

お母さんは子育てに悩み、いろいろな人にアドバイスを仰ぎます。昨今は人間関係が薄れてきているのに加えて、晩婚化ですから頼りになる両親も育児の経験を伝達するには時間が経ちすぎていて役に立たないことも多いようです。

子育てに悩んだお母さんは、友人に相談しますが、昔はこぞって同じ頃に結婚をしましたが、同級生と言っても未婚もいれば早婚もいればで仲良しの友だちが同じ頃に子育てに突入しているよ、という関係もそんなに多くはありません。

子育ての悩みのアドバイスは今はインターネット上でも星の数こそあります。育っていくうちに解消していくかもしれない悩み事はまず置いておいて、今日の子育ての悩みアドバイスは緊急を要する「育児ノイローゼ」を取り上げてみたいと思います。

2、自分の努力や推察があまり役に立たない位置からはじまる子育て

昔の事を言うのは恐縮ですが、昔は兄弟の数も多く、両親祖父母などと同居をしている場合も多く、物もあまり豊富ではなく、家長制度も残り、おじいちゃんお父さんの言うことは絶対という環境の中で子育てがありました。

不便ではありましたが助け合わなければ日常生活がうまく廻っていかないこともあって、子育てにはたくさんのアドバイスがもらえる環境がありました。現在、祖父母の立場にある方たちが、子どもとして過ごした時代のことです。

その方たちが産んだ子どもたちが今、40歳前後でお父さんお母さんになっています。

この世代は子どもが子どもとして尊重されはじめた走りです。自室をもらえたり、お誕生日には大きなプレゼントをもらえたり、ケーキも高いお金を出せば生クリームが買えた(笑)、という環境の中で子どもの時代を過ごしています。

それより後の世代の30代のお父さんお母さんはというと、さらに甘い、言うことを訊いてもらえる自由なもの、たくさんの物にあふれた個性を良しとした環境で子どもの時期を送ってきているはずです。

つまり、お母さんお父さんになっている方々で、下の世代に来るほどに、限界まで我慢したりジタバタしたり泣き叫んだりの子ども時代の経験が浅いということになります。

結婚をして子どもを産んでも、産んだ人が全てその時から完璧なお母さんにはなれません。それでも、今日からお母さんですよ!と言われて渡された赤ちゃんの面倒を見なければなりません。

自分の努力や推察があまり役に立たない位置で、子育てが始まります。試行錯誤をしても「どうにもうまくいかない」というあせりや、産後の疲れ、産後のホルモンの異常(マタニティブルー)で苛立ち、ついカッ!と頭に血が上ります。

お母さんであるべき理想ばかりが頭にちらつき、我慢や限界の経験が薄い人ほど自己嫌悪に陥り、アドバイスをもらうには周囲は希薄な環境になっていますから、悩んでもがいても出口がない状態になります。そしてその中での子育てを続けていると、やがては育児ノイローゼへの道へと進んでしまいます。

3、ちゃんと心に刻んでおくこと「赤ちゃんは預かりもの」

出かけるまで後10分しかないのに大ウンチ!ああ~と思いつつ取り替えていると、赤ちゃんは片足をブズ!とウンチの固まりの中に突っ込んだ!両足をもっていると暴れてウンチの着いたかかとは肌着にベタッ! もう何もかもがメチャクチャ。

腹が立って思わず赤ちゃんの足をたたく! ウェーーンと泣いた後に、笑いかけてくる赤ちゃんをもう一度邪険にした後に、ひどい後悔と自己嫌悪が襲ってくる。

ウンチなんていつ出るか解らないからしょうがないのに怒った自分。もう少し早く用意をしなかった自分が本当は悪いのに、悪くも無い子どもをたたいた後味の悪さ。

またある時は、作ってきたミルクを飲まずにうとうと寝てしまう赤ちゃん。それならと辞めると15分もしないうちに起きて泣く。作る、飲まない、捨てる、泣く、イライラとするのでついでに哺乳瓶で赤ん坊の口を押す、赤ちゃんは泣く、私は何をしているのだろうと思う。

そんな「私の思うとおりに自由にならない赤ちゃん」を前に、子育てに頑張ろうと思う気持ちとは裏腹に、お母さんは自己嫌悪でだんだんと沈んでいきます。

自分の思うとおりに修正できたこれまでの人生は自分が主役だったからできたことですよね。これからしばらくは赤ちゃんが主役になって、お母さんが補佐しなければなりません。

補佐になれていないといってもしなければなりません。社長に仕える秘書のように、頑固者の料理長を支える下働きのように、先になり後になり支えていかなければなりません。子育ての先輩から言わせていただければ、子育ては辛いけれど何よりも大きくなっていく喜びごとがいっぱい待っています。

どうぞ自分を励まして前へ前へと進んでください、とお願いしたいところです。

4、子育ては協調していかれる力を育むこと

子育ての最終目標は社会人にさせて自立(自律)させることですが、社会ではひとりでは暮らせません。いろいろな人と協調していかなければ、その力が備わっていなければ社会を泳いでいくことはできません。

ですから、子育てはいろいろな人に囲まれて協調していく力をはぐくむことでもあります。

協調できる人とは、自分と違う人でも受け入れることができる<人>ということです。それには、まず、違いを認めてあるがままの自分を受け入れてもらえる経験がないと、他者を受け入れることはできません。

まずは赤ちゃんが「自分を受け入れてもらえた!」と思える体験を多く積ませることが必要になってきます。赤ちゃんが何事も受け入れてもらえると思ったとき、他者を受け入れる気持ちも育ち始めます。

親子といえどもずっと一緒に暮らすことは実はお母さんが考えているより短いです。赤ちゃんの人生が80年ならその4分の1くらいしか一緒には暮らせません。

いづれ親元を離れて誰かと共存をしていく赤ちゃんは「預かりもの」なのです。手がかかる預かり物ですが、その裏には「お母さん自身の人間性を高めていくための預かりもの」という意も隠されています。

子育ては自分育てとも言いますから、自分自身を高めて、自分自身も<人>としてよりよい人生を送れるようにという意味が子育てにはあります。

自分の至らなさに幻滅したり、イライラしたり、アドバイスを受けたりしながらも、
何かを感じ取れる自分自身のためにも、納得できる子育ての日々であって欲しいと願います。

5、育児ノイローゼはだれでもが陥る!完璧な親はいないよ

思うようにならない毎日でも、それでも赤ちゃんは可愛い。自分の時間が取れなくてイライラするけれども、赤ちゃんを誰かにあげてしまいたいとは思わない。

そう思い頑張っているけれどもなんだか空しい。悲しい。涙があふれる。夫の笑顔に八つ当たりしたくなる。ちゃんとできない自分が許せない……自分のコントロールが難しくなって病院に行くと育児ノイローゼですね、と言われる。

産後は女性はホルモンのバランスが崩れていますから、マタニティブルーという、ただでさえ自分自身をコントロールする力が弱っていると認識してください。

そこへ時間的に待てない容赦のない赤ちゃんのお世話が入ってきますから、お母さんの心の負荷は重くなるのは当然です。子育てをする大体のお母さんは育児ノイローゼに陥っているかな?といわれる次のようなどれかの症状を経験しています。

育児ノイローゼと思われる主な症状としては次のようなことがあげられるようです。

■思考能力が低下して頭の中の考えがまとまらなくなり、重くなると無表情になる

■意欲や興味が低下してマイナス思考、悲観的な考え方になる

■睡眠障害があって、体がだるい。

■イライラしてヒステリーを起こしたくなる

■注意力散漫、もの忘れがひどくなる

■家の中に閉じこもりがちになり、人と話したくなくなる

■食べ過ぎる。反対に食欲が減退する。

■孤独感が強く生きている気持ちがしない。

■子どもに虐待をしていることがある。虐待したくなることがある。

これらの症状が半分以上当てはまるようであれば、育児ノイローゼと言われています。マジメで責任感の強い、融通のきかない、完璧を求める潔癖症なお母さんに多いようですが、お母さん自身も例え潔癖症であって、責任感が強くても、他人に甘えることも大事という努力が必要な場合もあります。

6、育児ノイローゼとはいえ自分に残っている健全な心を信じる

何事もそうですが、他者を変化させようとするととても大変ですが、自分が変わってしまうことはいとも簡単です。

今日はズボラになろう!と思ってお掃除をしないとか、いくら責任感が強いと言っても、自分の体が危険信号を出しているのだから、祖父母に三時間見ていてもらって外食をしてこよう、などと思ってもいいのではないでしょうか。

赤ちゃんに必要なのは、健全な多くの人が赤ちゃんを見守る環境です。

お母さんの気分が優れない日は、自分自身に帰ることも大事です。学生時代か社会人時代かに戻って、その頃のお友だちとお茶を飲むように時間を作るのも、健全な子育てをしていくためには必要です。

自分の描く理想の親像があるかもしれませんが、時にはイライラして赤ちゃんに八つ当たりしたとしても、自分を全否定しないことです。人間イライラをすれば誰かに当たりたくなるのは当たり前です。自分は駄目な母親だと、どうぞ否定をしないでくださいね。

生活のリズムが取れない赤ちゃんも、生後3ケ月を過ぎる頃にはそれなりのリズムが持てるようになります。

生活のリズムができてきても、健常だと思っていた赤ちゃんのどこかに障害が出たり、思わぬ怪我をさせてしまうようなビックリする予想外のことも子育てには付き物です。どのような子どもであろうとも愛するわが子ですから守って、愛してあげなければなりません。

急に強くなるのは無理かもしれませんが、強くなろうという意識も、出産を終えた女性は持てるはずですから、弱っている心を感じても、体のどこかにきっと残っている自分の健常な生命力をも信じてくださいね。

夫が頼りにならなかったり、祖父母がいるけれども赤ちゃんをお願いできなかったりした場合は、自治体や国の支援サービスもこの頃はとても行き届いていますから、利用リストを作っておいたら便利かと思います

7、育児ノイローゼに効く「同調」と「傾聴」

育児ノイローゼに限らず、病気を緩和していく手段として「同調」と「傾聴」があります。お母さんの周りを見回しても、長く続いている友人はよく話を聞いてくれる人ではありませんか?

よく話を聞いてもらって、そうね、とうなづいてもらうことが安心感につながります。訊いてもらえただけで、悩みが軽くなった経験を持っていますよね。

子育てでノイローゼになりそうな場合は「同調」と「傾聴」をしてくれて、アドバイスも一緒にもらえる育児サークルや児童館にある乳児教室などに参加されることをお奨めします。自分の暮らし向きや性格にあったママ友を作ることができる可能性もあります。

「そうそう!うちもそう!」「そうそう!旦那なんて何の頼りにもならないわよねぇ。ねぇ~。うちは完璧な母子家庭よぉ! 旦那は運転手と給料運び人くらいにしか思っていないよ。はははは♪」

なんて話してくれる人の横に座ったら、ナンカ気分が晴れそうです。育児ノイローゼなので、家に閉じこもりがちで人と話したくないという症状を持っているかもしれませんが、外に出れば自然に太陽光を浴びたり風に触れたりします。

行き詰っている体が瑞々しくなりそうです。気持ちがほぐれそうまです。

育児ノイローゼ中でも、赤ちゃんに健全な発達をさせたいという母性は心のなかに少しは残っているはずですから、とに角外に出てみてください。「同調」してくれる人や優しくうなづいて傾聴してくれる人がいるはずです。治療だと思って「同調」してもらえる場を求める努力をしてくださいね。

この頃では一人カラオケというのも流行しているそうです。赤ちゃんを連れでもたまにはいいではありませんか? 一人カラオケで大声を出せば、気持ちもまた違ってくると思います。

「これでいいか!」「まっ、いいとしょう!」そんな言葉で心を耕してみることもお奨めします。

育児ノイローゼは、重篤でなければ赤ちゃんの成長とともに治ってきます。

お母さんとしても日々成長しますし、赤ちゃんの扱いも上手になります。自分のための時間も上手に作れるようになります。それでも一部の育児ノイローゼのお母さんは残ります。放っておくと、赤ちゃん虐待による事故や児童虐待につながるケースにつながっていきます。

育児ノイローゼになったことは決してお母さん一人が悪いわけではありません。お産をすればホルモンの異常があるのは当たり前ですし、周囲の無理解や協力のなさに身をおいている場合もあります。

しかし虐待などにつながっていくと、センセーショナルな報道となり、まるで母性のない女性、子育てもできないだらしないような女性というふうに騒がれます。

虐待の影には女性だけでは処理できない問題が、本当はかくれていることが多いですが、社会的にあぶりだされるのは稀です。それがまた育児ノイローゼに陥りそうな女性を責めることになります。育児ノイローゼになりそうな気配があったら、なるべく早く誰かに頼ってアドバイスをもらっていただきたいと思います。

8、こうやって育児ノイローゼから脱出しました!

いろいろ書いて来ましたが、既に深い育児ノイローゼで毎日が辛く、体と心がバラバラだと感じていたら一日も早く専門医をたずねてくださいね。

ご参考までに、自力で育児ノイローゼから脱出しましたを列挙してみます。

いろいろな方法があるようです。

■一人になる機会を何とか作り出した。ひとりになること・人に任せることに罪悪感があったし、可愛い赤ちゃんと離れるのは不安だったけど、それらを一気に取り払うくらい一人になりたかった。義母はあまり好きではないけれど、赤ちゃんとは血がつながっているので、勇気を出して預けたら、思いのほか良結果になった。今では時々預かってもらってリフレッシュしている。

■キッズルームやゼロ歳児のアロマ体操教室に有料で参加した。子どもと一緒に同じ部屋にいる安心感で、しかも遊んでくれる人は専門家。
私はボート見ているだけで、癒された気分だった。またいろいろなアドバイスももらえたし、赤ちゃんの扱いが言いとほめてもらえたりしたし、久しぶりにちゃんとした大人と話せて気持ちが良かった。

■一週間に1、2回は睡眠をしっかり取れるようだんなを巻き込んだ。二人の子どもなんだから、自分だけ眠れてずるい!とだんなと話し合った。だんなの休日の前夜は絶対旦那に見てもらった。たったの4,5時間熟睡するだけで、気持ちがさっぱりした。

■解らないことはだれかれとなく訊いてアドバイスをもらった。アドバイスの言葉も有益だったが、今振り返ると、人と話していることのほうが有益だったような気がする。

■減点法をやめて今日良くできたことにマルをつけることにした。「子どもが離乳食を投げて、散らかした時」などは、ギャァーと子どもにはとりあえずしつけの範囲内で怒り、その後は投げられる手や智恵がありよかったとプラス思考にして自分を切り替えるように努力した。昔からネガティブに考えるタイプだったが、子どもが3歳になる頃には見事にプラス思考に自分を変えられていた。

■家事と一緒で母親業に合格ラインなどないけど、不合格ラインもないと思うようにした。東大に入った子どもの親が合格で、中学卒業の子どもの親が不合格かと言うと、そうとも言い切れないという持論を持っていたので、ノイローゼになりそうな時、とにかく自分がしっかりしなければ、と思えた。

■育児日記の横に自分日記を足した。やってみたいことを書き出してみた。一人になりたい、本を読みたい、いっぱい眠りたい、酒飲みに行きたい、タバコが吸いたい、ダンスがしたい。その横にダンスの絵やワインの絵を描いた。意外と気持ちがさっぱりした。

■中途半端に育児や家事に係わってくる夫と徹底的にと話し合いをした子育てに係わるのはいいけれど、中途半端に係わって、結局は後始末を私が、ということが多かったので、できるときと言わず、必ずのお風呂入れ、お風呂掃除、トイレ掃除」を必ずやってう約束をした。やってあげた顔をしない約束もした。

■子育てノイローゼが高じて軽いウツになったので心療内科に行った。治療としてもらった入眠導入剤で気持ちよく寝ることを数日繰り返したら、なんだかふっと気持ちが楽になった。もちろん夜中のミルクは夫に頼んだ。数日のことなので、夫がミルクを上げることに罪悪感を持つことをやめた。

皆さんいろいろなことを試して育児ノイローゼを回避していらっしゃるようですね。夫の悪口も少なからず出ましたが、二人で作っていく家庭で、赤ちゃんは紛れもない二人の大切な宝物です。夫は、父親としてできる範囲以上に頑張るのは、子育ての時期は当たり前のことという認識していただきたいと思います。

そして、体を壊しそうになるギリギリの限界のところで今を乗り切ろうとしている母親の、理解あるより良い助っ人になっていただきたいと思います。その上で、巻き込める限りの周りの人々の多くを味方にして、大変な子育て時期を乗り切っていただきたいと思います。

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