静かに遊ぶ親子を見ました。どんなメリットがありますか?

sizukaniasobu

質問

物静かに遊ぶ一才児を連れた親子を見ました。会話もあまりせず、ひっそりとしています。私はどちらかというと派手に遊びます。 どちらが正しいということはないかもしれませんが、ひっそりと遊ぶことのメリットをしりたいです。

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回答

乳児時代の発達は一生のどの年代とも比較できない爆発的なエネルギーをもって発達をしていきます。とても魅力的な数年です。保育に向かう方は勤務者であれば園の方針にそった乳児の保育方針、また家庭の中での保育であればその家にあった乳児に向けてての大切に心がけている方針があると思います。

私の場合、長い間保育の世界に身を置いてきましたが乳児のみならず子どもの育ちに向けて大切にしてきたことが二つあります。一つは遊んでいる子どもに余計な声をかけない事、もう一つは褒める事です。

物静かに遊ぶ親子は時々見かけます。「物静かさ」は私が「遊んでいる子どもに余計な声をかけない」という方針の理由と多分同じだと思いますので、そのことについてお話をしていきますね。

四角の塊があります。乳児がそれを手に取ります。大人の世界ではこれを積み木といいますが、乳児の世界ではまだまだ<なにか>に過ぎません。この塊が乳児にいろいろなものをもたらします。塊をなめたらほのかな香りがしたよ。

噛んだら噛めないよ。その感覚が脳に刻まれます。塊の角のあるものは持ちづらく、丸いものは触ると気持ちが良いことがわかります。

誰かが転がしたり積み上げたり崩したりすると何故だかとっても面白い気分になり笑いたくなります。そこに人と物とのかかわることによって小さな社会性が芽生えます。

またこの塊は踏んだら痛く、人に向かって投げたらいけないようです。投げていいものと悪いものとがあるようです。不可解です。不可解を試行錯誤しながら乳児の中に徐々に社会性がつみあがっていきます。

積み木一つを取っても、乳児が得るものはこのようにあります。静かに見守って遊ばせることによって、乳児は頭の中で十分にいろいろなことを考えることができます。

十分に頭の中で考えることが必要な意味はおおよそ次のとおりです。

私は脳科学者ではありませんから、上手に説明できないかもしれませんが、脳の中にはニューロンという情報の伝達・処理を行う神経細胞が1000から2000億個もあるそうで、それらを使いながら、体験が蓄積されていくそうです。

体験は<香り><痛感><面白い>などの一つ一つの情報・情感としてニューロンに蓄えられていきます。そしてこれらの情報をつないでいくのがシナプスと呼ばれる物質で、成長はこのシナプスが瞬時も休まずつないでいるからであると考えられています。乳児が遊んでいる時はこのシナプスがつながれている時と考えてよいと思います。

余計な声をかけずに静かに見守る。乳児がこの先どうするの?と目線を送ってきた時にだけ言葉掛けをする。

乳児は再び遊びと向き合います。静かさを保ってもらいながら集中している乳児の頭の中では、シナプスがどんどんつながれていきます。私は静かに見守りながら「頑張れシナプス!」と応援をします。

静かに見守りながら遊ばせる、という行為はこのような考えがあっての上で、決して放任無関心をしているわけではありません。

他方ガチャガチャにぎやかに遊ぶ遊び方、それもまた決して悪いことばかりではないのでしょうが、知識を多く与えようとしているのか、おおむね、遊んでいる乳児の横からやたら声掛けをしている親に出会うことが多いです。

大体の乳児は自分の思いを全うできないから親からの介入を避けて次の遊びに移ってしまいます。お母さんがまたあとを追っていらぬ声を掛けます。果てには「うちの子は落ち着きがなくて」とお母さんは言います。

違うなぁ、落ち着きがないのはお母さんでしょう(笑)、と私は思うのですが、それぞれの子育て方針や、お母さんの性格などもあるので一概には言えません。

けれども思考の最中に、シナプスがつながれていくことだけは確かなようですよ。

ちなみに高齢なると物忘れをしていきますが、このシナプスが切れていくからだそうです。私は年齢的にも切れていく方です(トホホ)。集中して遊べる乳児の脳がウラヤマシイデス。

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