歩けない! 話せない!言うことをきかない!子育てが不安 1歳児の悩みの数々

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1歳頃になると、プクプクとしていた赤ちゃんも 運動機能の発達と共に歩行ができるようになり、「ママ」、「パパ」、「マンマ」、「ブーブー」「ナァー(バナナ)」、など意味のある言葉もいくつか話せるようになります。

意思疎通のできる楽しい子育てになってきますが、それとともに1才児の子育ての悩みにも多く直面しますね。

1歳半を過ぎると、「ママ(それをとって)」「パパ(抱っこして)」など単語の奥にある意味を兼ねて表現できるようになります。2歳近くになるとそれがさらにはっきりとしてきて、「ママ、取って」「パパ、抱っこ」と二語分が出てくるようになります。

けれどもそれは要求を表せることにもなり自己主張へとつながっていくことになります。

それは実は良いことなのですが、その半面、要求は出せるけれども自分ではまだ多くのことができないし、きちんと話すこともできないので、癇癪を起こしたり、何を言っているのかわからなかったり、

とても面倒な、もうどこかにあげてしまいたくなるような(笑)、扱いにくいので育児放棄に走りたくなるような……子育ての中でも一番しんどい時期に入っていき子育ての悩みはますます多くなるばかりです。

自信をなくすことがあるかもしれませんが、でも大丈夫。乗り切れますから、頑張りましょう。

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1、よその子は歩いているのに、うちの子は歩かない!心配!

卵子が受精した後、出産までの子宮内での成熟には、太古よりの生物の進化を凝縮した壮大なドラマがあります。

初期の赤ちゃんはお魚のようです。手には蛙の持つヒレの痕跡も出現しますし、何よりも水分である羊水の中で生きて、そして生まれた瞬間に肺呼吸が出来るシステムは、海から陸に上がった進化を見せてくれています。

生れ落ちた赤ちゃんはさらに1歳を過ぎて人類の発達にも見られた二足歩行と言葉を獲得し、道具の使用を覚えていきます。

歩くのが遅いので心配という1歳児の子育ての悩みは多くのお母さんが経験をしています。股関節脱臼など病的なことが無い限りは、1歳半頃までには安定して歩きますので安心していいと思います。

ただ、0歳時代に無理をして寝返りさせたり、泣き叫ぶうつ伏せをさせたり、苦しそうな座らせ方をさせたり、手を引っ張って無理に歩かせたりしないことは肝心です。

なぜなら、発達の個人差とは、その子どもの骨格や筋肉にあった発達をしていくことですので、上肢が弱い子どももいれば、下肢が弱い子どももいるでしょう。手を添えて促すことは大切ですが、とに角、発達をあせらないように、無理をさせないようにしましょう。

1歳後半頃には斜面や階段をはって上り下りできます。また、少しの段差が怖くって降りられなかったり、僅かの段差に用心してかなり前方からハイハイの姿勢になっていることなどもあり、1歳児はほほえましく活動の範囲を広げていきます。

周囲を探索できる足を持ち、失敗や成功の経験を蓄積していきます。転ばないでスイスイ歩くことよりも、転んだらしっかり立てる子であるように(子育ての目標でもあります)フォローできる親であって頂きたいと思います。

2、1歳半を過ぎたのに言葉が出ない!どこか悪いのでは?

1歳児の悩みには「言葉が出ないのでとても心配」という項目があります。言葉が出ることを発語と言いますが、発語にはきちんとした順番があります。

物の名称や感情の種類がまだ何も解らないゼロ歳の頃からお母さんは話しかけますね。
これを言語刺激と言います。言葉の優しい雨を赤ちゃんという大地に降り注がせます。

やがて芽を出す地面を湿らせるように。言葉の雨、詩的に言えばそんな感じ。言葉の雨をたくさんたくさん降らせてあげてください。

それらがやがて赤ちゃんの中に積もってくると、言葉としての理解・認知につながってきます。これを内言語といいます。

犬を見ていつもいつも「ワンワンよ」と言われると「ワンワン」やがては「犬」ということが解って、ある日「ワンワン」と言えるようになります。

言語刺激と内言語を経て発語があるということですね。狼に育てられた子どもは狼のようにしか発声できない、というそんな事象が昔ありました。

言語刺激と内言語を経て発語、という順番をきちんと守っていれば発語は間違いないのですが、それでも発語に至らない場合は次のような原因があります。

発語は聞き取ることから始まりますから、聞き取れない理由、難聴があるような場合は発語の練習ができないことになりますね。目も見えていなければなりません。

お母さんが身振りを持って発する言語を理解する必要もあるからです。オモチャが欲しくて泣いたら、お母さんがこれなの?と聞いて取ってくれた。ついでにお母さんは「取ってね」と言うのよ、と言葉を添える。

そんな経験の繰り返しは、やがて子どもに「取ッテ」という言葉を発する土台となるでしょう。

聞くことの出来ない難聴があると言葉を出す経験ができませんので、発語に問題がでてきます。

身体的にどこも悪くはなく、耳が聞こえていて、他の運動や行動ができていれば、生理的に言葉が遅いだけの問題で、それは個人差というくくりの中に入って来るので、言葉が出ないのではないか、という悩みは深刻にならなくてもよさそうです。

子育ての悩みの中で言葉の未発達は大きな心配となりますが、未発達の原因はその他には「発達性言語障害」、「知恵遅れ」、「情緒障害・自閉症・ダウン症など」である場合があります。

発達性言語障害は、言語理解が出来ていて、行動も普通ですが言葉だけが出ません。病的な理由で遅れているところは無く、3歳ころまでには単語が出て、小学校に行く頃には話せるようになります。

私の甥っ子もおっとりした赤ちゃんで(姉が二人いて手取り足取り面倒を見てくれて、いつまでも赤ちゃん扱いされる立場で、あれ取って!これ取って!と言わなくても、あるいは取ってほしくても姉の遊びの範疇で過ごすことが多かった、という幼児時代を過ごしました。

言葉の獲得をそれほど必要としなかったという環境にいましたが、姉たちが小学校に上がって普段の遊び相手がいなくなったころから、著しい発語が見られました。今では企業でロボット工学の仕事をしています。

発達性言語障害というと重々しい言葉となりますが、話す部分の脳の成熟が遅かったという事だけですので、子育ての悩みとして言語の部分は大切なことですが、このように、言語刺激をしながら待っても良い事例もありますね。

発語が無い場合で見過ごしてはいけないのは「知恵遅れ」、「情緒障害・自閉症・ダウン症など」ですね。ダウン症の場合は生後すぐにわかりますので、舌の長さやあごの筋力の弱さで、発語も遅く、その後の言葉の不明瞭もありますが、療育に向かえば話せるようになるでしょう。

ダウン症のお母さんはちょっと時間がかかって大変でしょうけれども、専門の所で療育に励んでいただきたいと思います。

「情緒障害」ですが、言葉の刺激は受け取れますが、受け取る入口も狭く、貯める容量も少ないと言ったらいいでしょうか。そのような状態ですから知識として獲得していく数も限られてくるようです。

情緒障害は脳の障害ですから言葉を理解して物の名称と結びつけたり、事象の経験を蓄積していくことが出来ないですから、要求が言えない、言葉が出ない、会話が成り立たない、ということになります。

「自閉症」の懸念がある場合は外界に対しての刺激に興味を示さないので、言葉を受け入れる場所が閉じられてしまっている状態ですね。ダウン症とはまた違った、生活全般を含めた療育が必要になって来ます。

発語をしない理由は大体は2歳くらいになると明白になってきます。2才くらいになって発語すれば、生理的に遅い個人差と判断すればいいですし、耳が聞こえるか情緒障害か自閉症かなどに分かれていきますので、発語の無い心配は深刻だと思いますが、2歳まで待つこともあるようです。

3、阻止するとキィキィ~と叫ぶし、お友だちのオモチャはうばう……1歳児の悩み

言葉と感情の発達が著しいけれども、ブレーキ機能を持たない1歳児と言われます。1歳児はとにかく自分で出来ることを自分で行おうとします。妨げられると、キィーと動物的な声を出していらだち、噛み付いたりもします。

止めなさい!と言っても聞きません。歩くことで脳に刺激が伝わり、好奇心は増えますが1歳児の身体にブレーキ機能はなく、手も足も動き出したとはいえ未発達ですから、興味はあるけれども思う様に体が動かずキィ~!と癇癪を起こすことになります。

トラブルともなるとお友だちも巻き込むことになるので、1歳児の悩みとしては深刻に思えてしまいます。

1歳児は周囲への興味が出てきたといっても、自分に有利な物のみへの着目です。他人はまだ見えていません。

遊びの中でも興味のあるおもちゃは目に付きますが、それがお友だちが大事に持って遊んでいるのだという全体は見えていませんので、いきなりお友だちのオモチャをとりあげてトラブルの元をつくることになります。

1歳児はお友達の中に入って遊んでいるとはいえ、まだまだ単独遊びなのです。言葉が出始めても、思いを伝えられるわけではありませんので、行動の出来る分だけあちらこちらでぶつかり、うまく行かずに感情が乱れてキィキィ声を出すしかなくなるようです。

そんな時に、怒鳴ったり叩いたりの叱責は怖いという感情しか生みません。それよりも、子どもの目を見て(できれば手もぎゅっと握って←叱られていることを体感する意味で)、短い言葉で「いけない」や「だめ」などを繰り返します。

そのうちにわかってくれるようになります。躾は繰り返すことですから、根気よく「いけない」や「だめ」注意して行くようにしたらいいと思います。

この年齢の赤ちゃんは、長い言葉は理解できませんので、くどくど言うと赤ちゃんも緊張が続かずにへらぁ~♪と笑ったり、違う方を向いたりします。そのことでお母さんは怒りに火が付くことになりかねません。

くどくどと赤ちゃんに小言を言うお母さんも、短く端的にの方針に変えたほうがよいと思えます。

そして大切なのは、少しでも上手にできたことは大げさに褒めてあげることです。すごい!上手上手!うまいねぇ!赤ちゃんの心の栄養になる言葉です。惜しみなく、どうぞ!

4、何度言ってもわからない。面倒を見るのに疲れる1歳半児

1歳半頃になると足も達者になり、転ばずに目的地まで行かれる様になります。つまり行動範囲が広がり、加えてブレーキ機能がありませんから、暴走車になりますね。

何度言ってもわからない、これは駄目って言ったでしょ!面倒を見るのに疲れる1歳児ですが、お母さんは深く悩まないほうがいいでしょう。特に1歳児の場合は同じことを何回もやって怒られるのが普通です。

これはやっては駄目って言ったでしょ! はい、そうですか、ときちんとされた方が問題ありですね。

子どもはあの手この手でお母さんの叱責をかいくぐって、自分のやりたいことをやります。……とは言っても、駄目なものはだめなので、そのまま放置するわけには行きませんので、躾として繰り返しの注意をしなければなりません。

お母さんは怒る時に優しい声、優しい顔で怒りますか?そうではありませんね。子ども側からみた怒っているお母さんは、怖い顔や、早口で何を言っているのかわからない状態に見えます。

「怪獣母さん」と向き合った1歳児は恐怖や不安な気持ちになって、お母さんの言っていることは気持ちの中に入ってこないことが多いです。

子どもの目の高さに親が降りて、つまりしゃがみこんで、手を握り、短い言葉で「駄目」と言えばいいのです。長い言葉はわかりません。駄目な理由の説明は4,5歳児には必要となってきますが、とにかく1歳児はある程度のことばの理解はあるけれども、暴走車と思ったほうがいいですね。

ある程度の言葉は判ります。ある程度の推測(予測)も可能になります。それらを踏まえた上で生活のよい習慣も付け始められる頃と思ってください。

食事の前の手洗い、おもちゃの片付け、タオルエプロンの用意、決められた食事場所への移動など出来るようになります。手先も器用になり、お絵かきはこれまで「線状」のなぐり書きであったものが、緩やかな円が描けるようにもなります。

スプーンの上に乗せてもらえば自分の口に運ぶことができます。「上手!」と褒めることもお忘れなく。スプーンで食べて上手!までを自分でするような1歳半です。

この様に意欲的な面を多く見せてきますので、親もやっと少しは人間らしくなれたと喜びに浸れますが、まだまだ安心しないでくださいね。

危険を察知する能力も、自分で出来ることできないことの判別もつきませんので、周囲は意欲を育てながらも、忍耐強く繰り返し教えることと、危険を回避することが大切です。

お風呂の戸を開け放しにして、わずか50センチの残り湯で溺死事故にあってしまうのも、洗濯乾燥機のドラムに入ってしまうのもこの頃です。歩き始めた子どもの周りには危険が多いもの。目を離さないようにしましょう。大人の無用心で命を落とさないようにしましょう。

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