ゼロ歳児にアイスクリームっていいの?スプーンシェアは?

zerosaiji aisu

保育ママ(家庭福祉員)を職業として60名近い卒所生を保育園や幼稚園に送り出していますが、先日、卒業した親子がもうじき一年生になる報告と共に訪ねてくれました。

いろいろな話が盛り上がって、0歳児の頃、義父母との子育ての意見が食い違って、大きなケンカや小さなケンカをした話になりました。

その中に、ソフトクリームを祖母がなめていて、そのまま子ども(孫)になめさせたので大喧嘩になったという一件があり、当時は頭から湯気が出るくらい怒り心頭だったそうです。

今日は、0歳児にアイスクリームはどうかな?というお話と、お箸やスプーンを子どもとシェアするのはなぜいけないの?というお話をしたいと思います。

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1、0歳児にとってアイスクリームって いいの?どうかな?

口の中で溶けてしまうアイスクリーム。0歳児の口の中にほんの少し入れるとビックリして、目がまん丸になり、冷たいので顔をしかめて、その顔が愛らしくおかしいので、再びチョンチョンと赤ちゃんの唇に付けたくなりますが、果たしていいのかな?どうでしょうか。

結論から言いますとNGです。それも絶対という言葉をつけて絶対NGです。

その理由は4つあります。

①、アイスクリームは嗜好品分類だから、育ちに特に必要ではない


アイスクリームはお酒や煙草やアルコールと同じ嗜好品(しこうひん)です。ビックリされましたか?大人で言えばこのようなものが含まれる嗜好品というところに分類されています。

嗜好品とはつまり風味や味、心身の高揚感などを楽しむために飲食されるもの、という定義ですからおのずと身体にとって特に必要ではない物をさすことになります。

このようなところに分類されるアイスクリームですから、健康を維持するために、または発達のために必要な栄養素を含んでいるはずがありませんね。

ちなみにですが、純粋に嗜好品としてアイスを求めたはじまりはローマの英雄ジュリアス・シーザーと言われています。彼は若者をアペニン山脈に走らせ、そこから氷や雪を運ばせて、乳や蜜、ワインなどを混ぜて飲んだそうです。

その後も権力のあるものは奴隷を万年雪のある山に走らせて、スミレの花水、果汁、蜂蜜、樹液などをブレンドして作った氷菓を楽しんだとされています。

②、赤ちゃんにとってアイスクリーム高カロリー過ぎる


アイスクリームは食品衛生法の省令や添加物基準などによって四種類に分かれています。

★アイスクリーム(乳固形分15%以上 うち乳脂肪分8%以上)。ミルクの風味豊かです。乳脂肪の含有量が高いほど、コクのあるまろやかなアイスクリームになります。

★アイスミルク(乳固形分10%以上 うち乳脂肪分3%以上)。乳固形分と乳脂肪分はアイスクリームに比べて少ないが、牛乳と同じくらいの乳成分あり。

★ラクトアイス(乳固形分3%以上)。乳固形分が少なく、植物油脂使用も。

★氷菓(乳固形分ほとんどなし)。果汁を凍らせたものや、カキ氷など。

一般的なカップ型のアイスクリームは250kcal~350kcalぐらいはあるでしょう。ご飯が茶碗一杯で210kcal~220kcalですから、いかに高カロリーかがわかります。

いづれも多くの糖分を含んでいます。虫歯や肥満へとつながる可能性もあります。赤ちゃんは甘い物や味の濃いもの(塩分)を与えるとそれを覚えることは得意です。

そして一度覚えてしまった美味しい味をさらに欲しがります。欲しいとは言えませんので、具体的には赤ちゃん用の薄味の離乳食をあまり食べてくれなくなります。

③冷たいものなので赤ちゃんの胃には負担


人肌という言葉がありますね。お酒のお燗をするときなどに使うことが多いのですが、人肌といわれるその温度が体に一番馴染みやすいとされています。36℃~37℃くらいでしょうか。

では、アイスクリームはどのくらいの温度なのでしょうか。

アイスクリーム協会のサイトをみるとメーカでは25℃以下で保管して、配送中は18℃以下、店頭のショーケースは18℃以下に設計されていて、食べごろの美味しいと感じる温度は10℃くらいとなっています。氷菓だともう少し高いとなっています。

店頭の物をすぐに口に入れたとしても18℃ということ。体温に近いもので過ごしている赤ちゃんには刺激の強い過酷な食べ物ということになりますね。

アイスクリームに限ったことではありませんが、冷たいものは下痢をしたり食欲不振にのきっかけになることもあり、やはり注意が必要です。麦茶なども室温が望ましいです。

④、アレルギーへの配慮(手づくりの場合は生卵を使用しているから)


アイスクリームというとバニラかな?という感じがします。舌の上で上品にとろける一般的なバニラアイスは、作る過程で生卵を使っています。

特に小さなカップで何百円もするものとか、行列のできる街角の並んで食べるとってもとっても美味しいアイスクリームなどの高級品は生卵が使ってありますので注意が必要ですね。

市販品は一応殺菌されているようですが、0歳児にあえて食べさせなくとも、と思います。まして手作りのものは不安に思ったほうがいいでしょう。手作りの物でしたら細菌汚染があるかもしれません。

赤ちゃんには必要以上に清潔で新鮮なものを気を付けている日常のはずですね。暑いときにほんの少しどうしてもと思うのでしたら、果物を搾って凍らせて砕いてあげるのならばOKですね。

2、アイスクリームデビューは3歳が目安!


いろいろなことを考えると、アイスクリームデビューは3歳以降が妥当かと思います。幼児期であっても、ゆっくりとなめさせてください。口の中に冷たい固まりが多く入らないように、溶けるくらいの少量を口の中にお願いしたいものです。そして、カロリーにも気を付けてくださいね。嗜好品ですから栄養を補助するオヤツの部類(捕食)に入りますが、幼児のオヤツのエネルギー目安量は50〜60kcal以下が望ましいと思います。

例えばですが、ハーゲンダッツなら5分の1、雪見大福は1個、街で売っているソフトクリームはティスプーンで6口くらいでしょうか。ほんの少し、ですね。大人の食べている横でほんの少しは気の毒ですから、ビスケット、お芋などカロリーの少ないオヤツを一緒にあげる配慮もお忘れなく。

3、孫となめ合う、ソフトクリームシェアにご注意を!


ソフトクリームを祖母がなめていて、そのまま子ども(お孫さん)になめさせたという一件があり、大喧嘩になったという事例ですが、大喧嘩にならない場合でもお嫁さんが眉をひそめ目るのは必定です。

実母と実娘だったら「あっ!やめてよもう!虫歯菌やピロリ菌が移ったらどう責任とってくれるのよぉ」「いまどき育児を手伝ってくれるのなら常識よ!お母さんの時代は噛んで口移ししたっていうけど、それはいけないことだったのよ。私が今インプラントにしなければいけないのはお母さんの責任よ!」と喧嘩は発展するばかりです。

一口ちょうだいとか、一口あげられる年齢になって仲良く食べたいのであれば、口を付けていない部分、あらかじめ分けてお皿に乗せて違うスプーンで、が今ではエチケット面からも、医学的見地からも常識です。

まとめ


どうしてもあげたいのであれば、離乳食が完了してから。そして、大人のスプーンや共になめることは避けていただきたいと思います。

アイスクリームやチョコレートはあげればおいしい!と赤ちゃんなりに嬉しい笑顔をしてくれますので、その誘惑に負けるのはむしろ大人の方ではないでしょうか。

とても暑いときや病後の食欲がなくて、せめてこれくらいは口にして欲しい、という時のアイスクリームは例外ですが、2歳前の子どもには甘いもの等は絶対にあげない、という決意はむしろ大人の保育に関わる側の決意であると思えます。

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