0歳児を母乳で育てると免疫が高くなる|授乳中に眠ってしまう時の対処法|おっぱいが出ない時の改善策

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どのご両親も受胎の喜びをかみしめて妊娠期間を過ごしますね。喜びの気持ちばかりではなく悪阻(つわり)の不快や時に真夏の暑さの中、大きなお腹を抱えてシンドイナァ、と過ごすこともあるでしょう。

けれども、やがて出産。そして可愛いわが子と対面。ホッとしたのもつかの間、その瞬間から、今度はおっぱい、ウンチ、抱っこで眠りと時間に追われる子育てが始まります。

子どもが自分自身の言葉で、思いを伝えられる様になり、ちょっと生意気になり、自分のことが自分で出来るようになるのは大体5歳頃です。
お母さんが少しは自分の時間が持てるようになるのは5年後ということですね。

子育て繁忙期の5年の間は、子育ての悩みも多いと思います。この章では年齢にあわせた悩みを取り上げてお母さんに寄り添いたいとおもいます。

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1、0歳児の母乳の悩み

母乳のメリット・大切な初乳!
人間は哺乳類に属しています。哺乳類の子育ては全て母乳です。違う点は、他の動物は生まれてすぐに赤ちゃんのほうから母乳に吸い付きに行くことができるのに、人間の赤ちゃんは二足歩行、脳の発達という進化の結果、ほかの哺乳類よりダントツに早く生まれてきてしまいます。

本来なら他の哺乳類同様に赤ちゃん自らお母さんの母乳にたどり着けるはずなのですが、まだまだ哺乳類としてはおなかの中にいなければいけないのに生まれてくるのですから、その結果、哺乳類であるにもかかわらず、人間は赤ちゃんに母乳を飲ませる努力をしなければならなくなりました。

飲ませ方やそのほかの悩みはそれぞれ記して行きますが、まずは母乳のメリットをしっかりと確認したいと思います。

■母乳のメリットは免疫力を高める、特に初乳は大切

自然の摂理は本当に良く機能しているものです。生まれたあとに飲む母乳も、産まれたばかりで抵抗力の無い赤ちゃんの命を守れるように、雑菌やウィルスの感染から守ることのできる物質が母乳に含まれています。

特に初乳(生後2~3日に出る黄色い母乳)には赤ちゃんの粘膜を守るたんぱく質が含まれていますので、体内に侵入しようとする雑菌やウィルスをバリアして免疫力を高めてくれます。

ハイハイをして、いろいろなものをなめたりするようになる半年くらい後には、抵抗力も付いてくる赤ちゃんになっていますが、それまでは母乳が守ってくれるということなのですね。

■母乳は消化が良いので臓器が未熟の赤ちゃんに最適

粉ミルクは牛さんからもらっているものです。メーカー各社は母乳に近い、母乳とほぼ同様の、というフレーズで粉ミルクを作っていますが、やはり同じ哺乳類と言っても牛さんと人間ではちょっと違いますね。

母乳は離乳食が始まるまで、それのみで成長させるわけですから、あらゆる栄養がバランスよく入っています。臓器がまだまだ未熟の赤ちゃんにも優しくできているはずで、母乳は最適ということです。

バランスの良い栄養のあるものをしっかり食べて母乳を出す努力を!というお母さんの「母力」も養ってくれます。

■母親の体力回復に役立つ母乳

子宮は3kg前後の赤ちゃんをしっかりと抱えてくれていましたが、産後は早く元の形(7cm×7cm、重さ約49グラムで鶏の卵くらいの大きさ)に戻らなければなりません。

赤ちゃんと胎盤が出ると子宮は出血を防ぐためにグーと収縮しますが、数時間後には再び大きくなります。そして産後6週間~8週間目くらいまでには妊娠前の大きさに戻っていきます。

戻る時は筋肉が収縮するわけですが、この筋肉の収縮作業を手伝うのが母乳を吸わせる時に出るホルモン「オキシトシン」です。

産後は家事雑用にあまり振り回されることなく、手伝っていただける方には遠慮なく甘えて、母乳が出るゆったり感を保つ努力も必要ですね。無事に産褥期を終えて子宮の形を元に戻して、元気なお母さんになれば、赤ちゃんも周囲も幸せということになります。

母乳を吸わせることは、お母さんの体型を戻すことにも一役買ってくれます。授乳の消費カロリー換算は1日700から800カロリー(餃子だったら20個分、ソフトクリームだったら5個分、チャーハンだったら一人前分に相当)です。

そして何よりも、授乳時のあの至福感!体験していただきたいと思います。

■咀嚼力アップ・授乳でスキンシップ!

一所懸命母乳を吸うと赤ちゃんのあごは発達します。あごの発達は離乳食が始まっても大切なことですし、歯が生える本数、形などにも影響をしてきます。母乳を吸いながら聞くお母さんのおっぱいの奥の心臓の鼓動はなんと優しく懐かしい響きでしょうか。

おっぱいをポワーンと放してまどろんでいる赤ちゃんは、子宮の中にいた安心感に浸っているようです。優しい気持ちになりながらの授乳スキンシップは、母子ともに気持ちの安定感をもらえます。

■おっぱいの左右不ぞろい解消!

赤ちゃんは乳頭だけでなく乳輪の半分くらいまでをしっかりくわえて、アゴの上下運動でおっぱいを搾り出しています。アムアムという感じ。そして乳汁がわきあがってきて口の中でいっぱいになるとゴクンゴクンと飲み干して、そこで一休みします。

生後すぐでしたらそれだけで疲れてしまうので、赤ちゃんの頬を刺激したりして赤ちゃんを促して飲ませますが、赤ちゃんが一休みしているのは次の乳汁がわきあがってくる「間」でもあります。

ゴクンゴクンが長く続くきわめて出の良いおっぱいもありますが、大体どこかでゴクンを休めます。左右のおっぱいを替えるのはこの休んでいる状態の時がベストでしょう。

左右を変えるタイミングは生後一ヶ月くらいなら1~2分、出も良くなって赤ちゃんも慣れてきたら3~4分というところでしょうか。

2、授乳中の悩み

飲ませすぎ?ゲップがでない、寝てしまう、寝すぎる、飲み方が下手?……授乳中の悩みはたくさんありますね。

赤ちゃんはおなかが空いて泣き、満ちたりて眠るのが毎日の仕事です。生まれたてほどその間隔は狭く、月齢が伸びるにしたがってその間隔も伸びていきます。新生児と呼ばれる赤ちゃんは哺乳のビギナー、いわば見習い、いわば初心者。

大人が思うほどリズムをつかめていないです。新生児のころは5分も飲めば満腹になると言われていますが、きっかり5分飲める子もそう多くはないです。ビギナーのうちはダラダラと飲んでダラダラと眠ってしまっても仕方が無いですね。

■授乳中に寝てしまう、長く寝ておきてくれない

母乳の利点は、消化が良いですから欲しがる時に上げてもよいことです。たっぷり飲んだら3時間は空ける、と育児書に書いてあったり、指導を受けたりするかもしれませんが、最初からそのようなリズムを持った赤ちゃんはあまりいません。

飲み方の上手下手、おっぱいの出る勢いの良し悪しもありますものね。赤ちゃんの体力、お母さんの乳頭の形、赤ちゃんの舌の形、抱き方のクセなどいろいろの理由が混ざり合っています。

おっぱいもまた吸われて出る量が増えてきますから、小刻み時間で欲しがる場合はあげても大丈夫!と思ってください。そのうちきっとリズムがつかめて時間もきちんと空くようになります。

厚労省が出した平成22年乳幼児身体発育調査の概況によると、平成12年で1~2ヵ月児の母乳育児率が44.8%でしたが、平成22年には51.6%に増えています。

3~4か月児では39.4%だったものが56.8%になっていると、上昇傾向が出て好ましい状況になっています。とは言え、母乳育児が軌道に乗るとされる生後3ヶ月以前に半数以上のお母さんが、母乳育児をあきらめてしまっていると読み替えることもできます。

稀にですが、授乳該当お母さんの2~5%に、乳房の組織不全やホルモンバランスが崩れたことによって、当初から母乳が出ない病気と言われる「原発性乳汁分泌不全」がありますが、母乳が出ない、と思うお母さんの多くは「授乳を妨げる問題を抱えている」に過ぎない状況で、改善の余地はあります。

授乳を妨げる問題には、赤ちゃんが上手に吸うことができない、お母さんの乳房が吸われて痛かったり、乳管が詰まりやすかったりの問題、産院や助産師さんによる指導の問題などが含まれています。

同じ哺乳類のほとんどが四足歩行に対して私たち人間は二足歩行になりましたので、赤ちゃんも他の哺乳類より未熟で生まれてしまいますし、二足歩行で立ち上がった人間のおっぱいは真下ではなく斜め下に向かって授乳しなければならないなど、不都合が生じています。

他の哺乳類が全て母乳で育児が出来るのに対して、私たち人間は二足歩行ゆえにおっぱいを飲ませる努力をする必要が生じているということなのですね。

授乳しているのにすぐにあきらめて眠ってしまい、ベッドに入れるとすぐに泣く、という赤ちゃんは「母乳は出ているけど飲めていない」という心配があります。横抱きでは舌がうまく乳頭に絡められないでいることもあるので、縦抱きで飲ませてみることをお奨めします。

眠り続ける赤ちゃんは、空き時間3時間を目途に、やはりちゃんと起して飲ませましょう。帝王切開、小さい赤ちゃん、難産だった赤ちゃんに多いです。

基本的体力も小さく、疲れやすいので食欲より睡眠したい気持ちが勝るのでしょうね。眠ってばかりにさせておくと体重も増えませんし、おっぱいも吸ってもらえないので、授乳リズムが作って行かれなくなります。

一日に20gくらいの体重増加がなければいけませんので、眠っていて可愛そうだけれども起した方がよさそうです。

■どういうことになったら、おっぱいが足りていないと解るの?

以下のような状態の時です。

♪おっぱいに張りを感じない
♪乳首をつまんでも少量(タラリと垂れる程度)しか母乳が出ない

♪毎回30分以上も乳首をくわえたまま。
♪乳首を放そうとすると泣く。

♪授乳後1時間もたたないうちに泣く
♪体重増加が、1日あたり換算で20gを切っているとき

■授乳後のゲップが出ない悩み・吐いてしまう悩み。

ゲップやおならの正体は飲食と一緒に体内に入った空気の排出ですね。これは新生児も大人も一緒!特に赤ちゃんの胃袋は、徳利(とっくり)のような形になっていますので、空気が入ってしまうと非常に苦しくなります。

大人と違って、新生児は体の屈伸や歩行をしませんので自然にゲップが出る状態にはなりません。出させてあげるしかないのです。

お母さんの肩に赤ちゃんの上半身を乗せて優しく背中をトントンしたり、下から上にそっと撫で上げたりします。ゲップと一緒に母乳も出てくることも多いので、タオルなどを敷いて行うと良いでしょう。

母乳を飲ませた後に、さてゲップと思って肩にもたれかからせようとする移動中に、ゲップ!と出てしまうこともありますし、何分か背中をトントンしていても出ないこともあります。そんな時は空気を吸わずに上手に飲むことができたんだなぁ、と思ってあげてください。

授乳中に眠ってしまった時は、そーと布団に寝かせたいというときもあるかと思いますが、ゲップが出ることが絶対的な結果ではなく、不用意な時にゲップが出るとそれが気管に入って「窒息死」という事故を防ぐためです。

またもう一つはゲップがを出さずにいると苦しいという理由が、何とかゲップを出させたいということなのですから、授乳後に寝入ってしまった赤ちゃんを起こしたくなければ、ゲップが出た時の対処をすればいいと思います。

まずはすぐ蒲団に置かずに5分~7分の間抱っこして母乳が胃に収まるのを待つこと。お母さんが見守れる位置に赤ちゃんを置くこと。特に顔の位置が観察できること。

赤ちゃんの顔を横向けにして、吐いた場合にそれが逆流して気管に行かないような体勢にしておくこと。苦しがっていないか、などなど気を付けてあげてくださいね。ゲップは生後一カ月も過ぎると上手に出せるようになりますよ。

3、母乳工場活発化作戦!

■母乳を出したい

母乳育児をしたいのに母乳が出ないお母さん。溢れるほどなのに乳腺が詰まりやすいお母さん。乳頭がサクランボほどの大きさもあって、新生児の口にうまくはいらないお母さん。

吸う力が強くて痛くて授乳できないお母さん……母乳の良さは解っているのに、母乳一本で育児をしたいのにと、母乳を出したい悩みも多くありますね。

♪おっぱいが出にくい場合は、まず乳管をしっかり開通させるマッサージを!
授乳後に残っている乳汁をしっかり絞って無くしておくことも大事です。搾り切っておくこととマッサージの方法は一緒ですのでがんばりましょう。親指、人差し指、中指の3本で乳頭から乳輪をまでをつまみます。

そして、ひねって引っ張って指を離します。何度か繰り返します。痛みや硬さがある部分が詰まっている可能性があるところです。痛くならない程度にもみほぐしてみてください。

乳汁と一緒に詰まっていた塊(白い小さい粒)が出てくる場合もあります。授乳の前や後などに根気よくマッサージを続ければ、余った乳汁による炎症なども防ぐことができますし、詰まっていた乳管や、まだ乳汁の道が付いていなかった乳管が開通したりします。

詰まりやすい体質のおっぱいは乳腺外来や近所の助産師さんのもとで定期的にマッサージを受けてもみほぐしてもらうと、出の良いオッパイになると思います。

♪母乳工場を活発化させる食べ物
・水分(食事以外に3リットル、夏場には5リットルほど)
・水以外の水分(番茶・ほうじ茶・麦茶・無糖100パーセント果汁・ハーブティー)

・米類(白米・米粉パンなど。無農薬の米がベスト)
・小麦粉類(うどん・そうめん・そば)

・豆製品(豆腐・味噌)
・海藻(わかめ・昆布・ひじき・もずく)

・菓子類(和菓子全般)・甘酒・お汁粉・わらびもち
・野菜(大根・人参・ホウレンソウ・ねぎなどの青菜)
・根菜(じゃがいも・ごぼう・人参・ピーナッツ・里いもなどの根菜。)

♪母乳工場を不活発化させるNG!食べ物
・水以外の水分(酒類・カフェイン類・サイダーやコーラ、スポーツドリンク)
・米類(おもち・赤飯などもち米類・玄米・白米でもカレーライスは刺激が強すぎ)

・小麦粉類(ラーメン・スパゲティー。ハンバーガー)
・乳製品(生クリーム・牛乳・バター・アイスクリームなど乳製品全般)

・菓子類(ケーキなどの洋菓子全般・柿や梨・チョコレート・マヨネーズ)
・その他(多脂質高カロリーの牛肉と鶏肉・一個以上の生卵・お刺身・天ぷらやカツ)

※ただし、食べないことでストレスが大になるのであれば、ほんの少し摂取を。

♪軽い運動・お昼寝・ストレスためない
意外なことですが、自然におっぱいが揺れる運動をお奨めします。下を向いての雑巾がけがおっぱいが程よく揺れて乳管マッサージ効果になります。

お昼寝は母乳分泌を促す「プロラクチン」というホルモンが出やすい状態になります。また適度の温かい入浴、手足の温め、おっぱいの上に温かいタオルなども母乳工場が活発になります。

♪乳頭が大きすぎて……
サクランボほどあるおっぱいで、あかちゃんの口からはみ出してしまう、という場合もありますね。

産まれて直ぐだとどんな赤ちゃんでもうまく吸えませんが、私のおっぱいはこれ!これにはこのような吸い方!というコツを赤ちゃんの方でも獲得していきますので、せめて一カ月は頑張ってください。

小さい口からははみ出てしまうと思いますが、何とか押し込んで、コツを赤ちゃんが掴んでくれるまで努力をお願いします。実は私はアメリカンチェリーの様な乳頭でした。吸い付いてアムアムしている間にプリュン!と赤ちゃんの小さな口からはみ出てしまいます。

それを何とか押し込んで、時には絞って哺乳瓶で上げたりしているうちに、赤ちゃんも慣れてきて生後3週間後くらいから何とか飲めるようになり、生後二か月児になるころには、飲み方をしっかり取得して私のおっぱい!って嬉しそうに飲めていました。

大丈夫。頑張ってください。

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